髪が薄い男性

ミノキシジル配合育毛剤は市販薬でも販売されており、CMでもおなじみの抜け毛治療薬のひとつです。
ハゲ治療の手軽で実績のある治療薬として愛用されている方も多く、ブログのネタなどでも触れられることがおおいほど、なじみ深いのが特徴といえます。また妊婦や授乳中などを除き、薄毛に悩む女性でも利用することが出来るなど使い勝手も良く、ユーザーも多いと言えます。多くの方に福音をもたらすミノキシジルの特性や魅力を改めて、検証してみましょう。

そもそもミノキシジルってなに?

そもそもミノキシジルは抜け毛治療薬として開発された医薬品ではありませんでした。
当初は血管拡張薬として研究開発されて、高血圧治療薬として承認を受けて医療現場で投与がされていました。そもそも高血圧は血管が収縮し、内壁が狭くなる状況が継続する病気です。血圧が高くなるほど血管の内壁は狭くなるので、頭皮や指先足先などの末梢までの血流も悪くなります。最終的には血栓が心臓の冠状動脈で閉塞を来たしたり、脳血管が破綻して出血するなどの合併症のリスクが高くなるので治療が必要な状態です。この状況を改善するには、血管を拡張してより低い血圧でも全身への血流を確保することが効果的です。このような事情を背景にミノキシジルは、高血圧治療のための血管拡張薬として承認され臨床現場で利用が開始されたわけです。
ところが高血圧治療のために、この薬を服用している高血圧患者の中に多毛症の副作用が頻繁に報告されるに至ります。つまり発毛効果が確認されたことで、薄毛やハゲ症状を改善する効果を持つ事実が確認されたので、改めて頭皮に使用できるように研究開発に取り組むことになりました。
その結果改めて、AGA治療を主な適用症状の医薬品として承認を受けて販売されることになったわけです。当時は育毛に効果的とされる成分配合の、育毛剤などが医薬部外品などの形で、ドラッグストアや薬局で入手することは可能でした。しかし効果の程は定かでなく、医薬部外品の位置づけからも推測されるように、AGA(男性型脱毛症)の治療効果を謳うことは出来ない商品ばかりといっても過言ではないでしょう。しかし医薬品として開発され、厚生労働省からも承認を受けたことで、初めて本格的名AGA治療薬を手にすることが出来たといえるでしょう。発売当初は成分濃度は1%と低く抑えられていましたが、効果は濃度依存性が高いことが判明し、現在では5%配合タイプも登場するに至っています。その後はAGA治療薬には、プロペシアに代表されるように男性ホルモンの活性からアプローチするタイプが主流になっていますが、現時点において明確な発毛効果を発揮することが確認されているのは、ミノキシジルなどきわめて限定された成分でしかありません。日本国内に登場してすでに相応の年月が経過していますが、ブログのネタにされることが多い点にもあらわれているように、依然愛用者は数多く、AGA治療の有力な選択肢である事実に変わりはありません。他の種類のAGA治療薬とは作用するメカニズムが異なるので、併用することでより高率的な治療も可能になるのです。
最近では外用薬だけでなく、タブレットタイプも登場するようになりますます注目を集めています。タブレットタイプはいわゆるミノタブと呼ばれるもので、日本国内ではまだ承認されていませんが、海外では有力なAGA治療薬の一つとの位置づけです。より配合成分が高濃度になるので、これまでのAGA治療薬では芳しい効果を得られない方にとっては、福音となることでしょう。現時点ではミノタブは国内輸入代行サイトを利用するなど、入手方法は限られていますが、将来的には国内でも承認されることを待つばかりです。
開発当初は高血圧治療のための血管拡張薬という役割での登場でしたが、偶然の発見などの経緯が重なった結果、現在では有力なAGA治療薬になりました。治療実績も豊富で効き目も確かなことから根強い人気を誇ります。

ミノキシジルの効果は?

それではミノキシジルの薄毛やハゲ症状を改善するメカニズムはどのようになっているのでしょうか。
薄毛改善などの結果がもたらされるのは、ヘアサイクルが正常に戻ることに起因します。人間の皮膚の一番外側の表皮では、一定のサイクルがあり40日程度の期間をかけて角質細胞の世代交代が絶えず繰り返されています。毛髪は皮膚の細胞が変化したものですが、同様にヘアサイクルと呼ばれる成長周期を持っているのです。もっともヘアサイクルの周期ははるかに長く、年単位になります。
髪の毛は成長期と停止期そして退行期の過程をへて一連のサイクルを経過しています。このサイクルの大部分が成長期で数年以上に及びますが、停止期と退行期は2-3ヶ月程度の短期間です。ところがこのヘアサイクルを著しく乱されてしまう場合があるのです。成人男性で一番ヘアサイクルを乱れさせる原因として重要なのは、男性ホルモンの影響になります。
もっとも男性ホルモンのテストステロンはそのままでは、頭皮に影響を与えることはありません。ところで毛根やその周辺組織にはホルモン受容体が豊富に分布しています。男性ホルモンは5αリタクターゼという還元酵素の作用をうけると、ジヒドテストステロン(DHT)に変化します。DHTは毛根周辺の受容体と結合すると、正常なヘアサイクルが影響を受けることになるのです。
本来であれば数年以上にわたる成長期が、短期間になりすぐに成長を停止してしまって抜けてしまう現象に遭遇することに。正常なヘアサイクルの頭皮では十分な太さと長さをもって、抜けることになるはずです。しかし活性化された男性ホルモンの影響を受けると、成長期を全うするまでもなく成長を停止することになります。そのため細く短い抜け毛が大量に出て、産毛のような見た目の抜け毛が目立つようになるわけです。ここに至ると男性型脱毛症(AGA)を発症したと判断して間違いありません。AGAは短く貧弱な抜け毛が増えるだけでなく、額がM字状に後退していたったり、頭頂部が集中的に薄毛になりなどの特徴的な症状が観察されることになります。
ミノキシジルには、異常をきたしたヘアサイクルを正常な状態へと改善する作用を持っています。とりわけ成長期の期間を伸長する効果に優れているので、しっかり髪の毛を成長させる効果を持っています。これは頭皮周辺の血管を拡張する作用により、より水分や栄養分などを毛根などに行き渡らせることが出来ます。十分な栄養や水分の供給を受けることで、ダメージを蒙った毛根のコンディションを好転させてヘアサイクルの正常化に導きます。
なお日本国内で承認されているのは外用薬です。より効率的に薄毛症状を改善するための使用方法のポイントを抑えておきましょう。頭皮に浸透しやすいのはやわらかい状態の時がベターです。ミノキシジル外用薬は1日2回、1mlずつ塗布するのが使用方法の基本です。頭皮が柔らかいコンディションになっているのは洗髪時やマッサージをした後です。使用量は規定量を順守することが大事です。そこでミノキシジルがより効率的に浸透するように指の腹でマッサージするのがおすすめです。
むやみに大量に塗布したからといって効き目が強くなるわけでもありません。むしろ逆に発赤や痒みなどのトラブルの元になっていまいます。特に使用開始初期には、初期脱毛や痒みなどが一時的に強くなるので、規定量を順守しないとこれらの症状が強くなる可能性があります。

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